陰茎癌（陰茎ガン）

陰茎ガンは60歳以降に多く発症する、扁平上皮癌と呼ばれる癌の種類です。
また、統計的に、幼少時に割礼を受ける習慣のあるユダヤ教徒やイスラム教徒などに陰茎癌の発症が少ないことや、患者の多くが包茎であることから、包茎と陰茎癌との関係が重要視されています。近年日本国内においては減少傾向にありますが、不衛生な地域には依然多く見受けられます。

陰茎の原因

○陰茎癌が発症する最も有力な原因として考えられているのが、前述したように「包茎」の症状です。
包茎の状態は恥垢が堆積しやすく、この恥垢によって慢性的な包皮炎や亀頭炎が生じ、刺激を絶えず受けていると考えられ、それらの要因が癌を発症するのではないかと推測されています。
その他、人乳頭腫ウイルス（Human Papilloma Virus）という子宮ガンやコンジローマ、肛門癌などの発症原因といわれているパピローマウィルスが関係あるのではないかとも考えられています。

陰茎がんの症状

陰茎癌は初期の段階では痛みを伴わない、おできのような腫瘤として発症し、やがて進行すると出血や痛みを伴うようになります。陰茎癌は亀頭部にできやすく、包茎の場合は普段の状態で確認することが困難なことも多く、発見が遅れる傾向があります。
外見は、不均等なかたまりで、時に潰瘍をともない、リンパ節（鼠径部のリンパ節）に腫脹が確認できるようになります。このリンパ節の腫れは感染によるものが多いようです。
陰茎海綿体や尿道へ広がった場合、排尿障害をきたすこともあります。

陰茎がんの検査

・病理検査（組織を切除し、検査をする）
・X線、CTやMRIで、転移の有無を確認。

陰茎がんの治療方法

・陰茎がん手術
・陰茎がん放射線療法
・陰茎がん化学療法